短期療法のデモンストレーションに行ってきた

週末、滋賀で開催された短期療法のデモンストレーションに行ってきた

こういう研修を独立してやってみたい

80人も集客するとかすごい

滋賀のCBTセンターは私の独立のモデルなので、そのうちブログでも紹介する

数年前に最初に参加した研修で西川先生の模擬面接をみて私は認知行動療法にはまった

西川先生が魔法を解くようにクライエント役の悩みを解消していて、これまでのカウンセリングのイメージが大きく変わった

それで今回も模擬面接を楽しみに行った

今回は模擬患者を相手に3人のセラピストが10分交替で面接をしていく

セラピストはレベルわけがしてあり、交替すると前よりも上手なセラピストが出てくる

ヘタをしてもあとから出て来る上手なセラピストが骨を拾ってくれる

最初はフロアの初心者から始まり、最後は講師陣から上手な人が出て華麗なフィニッシュを決めるというめちゃめちゃ面白い企画

会場は後ろからビデオで撮影していたり、大がかりな設営にテンションが上がる♪

講師陣はブリーフセラピー、システムズアプローチなどの若手の先生たち

1ケース目は理不尽な出来事を経験して怒っておられるクライエント

2人目のセラピストが情緒的な面接をされて模擬患者の怒りはおさまっていった

カウンセリングの技術というよりも模擬患者に共感した自分の感情に従ってうまく展開した面接だった

驚くのはセラピストは心理師じゃなくて高校の先生とのこと

「今日の研修は初心者でもこんなにレベルが高いのか!」とうきうきしていた

この時までは

2ケース目は3人目の講師の先生まで順番に変わっていき、華麗なフィニッシュではないけどソリューションフォーカスっぽい面接が見れた

ディスカッションでは講師たちが「2言目で決まっていた」とか「席に座った地点で決まっていた」とかなんとか盛り上がっている

さしてうまくいったというほどでもないと思うけど

まあいい笑

ここから少し変わってリフレクティングのコーナー

リフレクティングってのは、家族面接をしている最中に時間をとって専門家同志がそれまでの面接の振り返りをして、そしてまた面接に戻る、その話し合いは面接室のクライエントの前で行い、聞いているクライエントの変化を促すというものらしい

ケースは、子どもが家に帰ってこなくて心配な母親と父親が夫婦で相談にくるというよくある感じのもの

無関心な父親に対してセラピストが無条件反射のように「子どもを信頼しているんですね」とか言い換える

いいように言い換えるとかはブリーフの悪い癖だと思う

そこから展開することもあるんだろうけど、結局父親の変化がないまま終わったし

3ケース目は解離のあるクライエント

1日目も終わりなので、初心者は出ずに講師陣3人の面接が始まる

わたしの期待も高まる!

のだが…なんというか、なんらの特徴もない面接をされる

それが3人とも揃って

苛立った模擬患者が迫真の演技で大声を出されると、その後のセラピストたちは委縮され、患者に終始質問をされる

とにかく質問をぶつけて、患者に考えさせて、こちらに怒りが向かわないようにという作戦かな

模擬患者から「質問が回りくどい」とか言われてる笑

解離を起こしているということは自分のことがわからないんだから、そこに質問をすると余計に拡散させてしまうと思う

例えば患者が自責的になっていたら「自分が悪いと思ったんですか?」みたいな質問では拡散してしまうので「自分が悪いと思ったんでしょうね」みたいに話をまとめていくといいと思う

最初の二人は大学の先生らしいから解離とかわからないにしても、3人目は病院の先生なんだからもう少しできるはずなんじゃないかな

そして1人目の講師は終わって「10分で終わるなんて知りませんでした」みたいなことをいってるし、3人目は「自分に回ってくると思いませんでした」みたいなことを言っておられる

講師なんだから何の打ち合わせもされてないということはないと思うし、たぶん講演料もいくらかはもらってるんだろうけど、全く責任感がない

普段の臨床でもうまくできなくても何らの反省もしない人たちなんだろうなと思った

まあでもまだ1日目だから!…いやもう1日終わったんだよな…

2日目

4ケース目はパニックの患者さん

フロアからでた初心者2人が頑張って質問するも症状の扱いで行き詰まり交代していく

3人目で講師にかわるも混乱されてそのまま終わる

この先生も病院の先生だけど、もうどうなってるの?

ブリーフとかシステムって、精神疾患に極端に弱いの?

5ケース目は口のなかが気になると訴える患者さん

講師が3人出るけど、また同じようになにをするでもなく終わる

しまいには「こんな変な患者は来させないのがいいと思ったので切りにかかった」とかわけのわからないこと言ってる

ようするに臨床がしたくないんだと思う

ここまでくるともう私から見たらうまくいってないだけでブリーフ的にはうまくいってるとか?とおもったけど、席に帰っていく講師たちがみな浮かない顔をしているからうまくいってないと思っていいみたい

質問の時間では、もっと「コンプリメントしたらどうか」とかフロアの初心者から講師が助言されている

なんだこれ笑

華麗なるフィニッシュが一度も見れないまま最後のケースに入る

6ケース目、暴力のある息子の相談に来たお父さん

一人目の講師はこれまで通り何もせずに終わる

「どうしたらいいですか?」という患者の質問に、<どうしたらいいと思いますか?>と返事する

何度も

患者の相談しようという気持ちを無くさせようという作戦かな

「どうしたらいいですか?と聞かれたら、どうしたらいいと思いますか?と答えなさい」、みたいな師匠の教えを忠実に守ってるのかな

答えない理由があるとしたら患者が依存的になるからとかだと思うけど、それはブリーフセラピーのための話であって全く臨床的ではない

おっと、ここで大御所先生登壇

ブリーフセラピーの名誉挽回を期待したけど、模擬患者にダメ出しをして会場のウケをとるという残念な感じ

大御所先生SSTみたいなことしてるけど、SSTってのはどんなに出来てないとしてもほんの些細な出来てるところを褒めてスキルを上達させるのであって、ダメ出しとか臨床では厳禁ですよ

マイクをもった講師たちは「こんな上手な面接は大御所先生だからできる」とか、「短時間で関係性を作るのがうまい」とかいってるけど、なんかその発言は自分たちの臨床を自分たちで否定するような感じじゃないかな

ブリーフセラピーの関係性ってのは、患者が愛想笑いしてくれるかしてくれないかくらいの、浅ーいものなんだと思う

そんなこんなで2日間終わってしまった

ブリーフセラピーって、精神疾患に弱く、患者の困りごとが何かを掴まず、患者の問いには答えず、相談にはのらず、のらりくらりと話をかわして、何かするかと思いきや何もせずに終わり、自分のやりたい面接に患者を付き合わせて、やりたくない時は追い返して、とても臨床には役に立ちそうにないものだと思ったし、とてもいい加減で真剣さのない、最も一緒に仕事したくないタイプの人たちだと思った

技術はないけど少しでも役に立とうと真摯にクライエントと向き合う大学院生の方がまだ良い面接してると思う

そんなこんなで私の選んだベスト模擬セラピストは1ケース目の高校の先生という結果だった笑

酷評したので今日はコメント欄付けた

参加して勉強になった点をあげるとしたら、いくらかの言葉を手に入れたこと

「どんな話ができたらいいですか?」「どんなことなら聞こうと思えますか?」とかは使ってみようかなと思った

あとは自分のやってる面接は全然うまくいってるんだと思えたこと

独立への自信がついた

今回は期待はずれだったけど、わたしは西川先生ファンクラブなのでまた来年も参加しちゃうかもしれんな笑

CBTセンターの皆さんは運営大変だったと思います、お疲れ様でした

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