カウンセリングで物理的に秘密が守られるということ

最近仲良くなった人がいて、平日も休日も関係なく会って話していた

休日だと朝から遠くに出かけたりして、移動する車の中で結構な時間話をしていると、家族とか自分の歴史とか、割と深刻な話をしたりもする

思うのは、一見何の問題もなく、幸せそうに見えている人が、実はそうではないのではないかということ

わたしのカウンセリングでもクライエントはそれなりに大変な悩みを話すのだけど、本当に大変なことは話せてるのだろうかと考えていた

より深刻な悩みを扱うことこそがカウンセリングというわけではないので難しいのだけど

カウンセリングは、何を目的とした話し合いの時間なのかがものすごく重要で、ものすごく難しいのだと思う

わたしは職業柄か、私生活でも自分の悩みとか話さないんだけど、何日か続けて会ったり、長い時間話しているといくらか自分のことを話していた

昔、精神分析で毎日面接を設定するのはボロを出すためだとセミナーで学んだけど、面接設定が大事と言われる意味が改めて分かった気がする

なんで自分のことを自然に話しているのだろうと考えてみた

一つは今書いた面接設定で、より高頻度で、長い時間会う方が機会が増えるというのがある

これは釣りと一緒で、より高頻度で長時間通っていた方が釣れる確率は間違いなく上がる

もう一つは自己開示だと思う

相手の秘密を教えてもらった後は自分の秘密を話す抵抗が下がるのだと思う

わたしはしないけど、最近のカウンセリングは自己開示を積極的に活用するものが増えてきてる

もう一つは心理的な安心感

このことを秘密にしてもらえるとか、真剣に考えてくれると信頼できる相手であれば、抵抗がなくなるというか、話したくなるのだと思う

そしてもう一つは物理的な構造だと思う

カウンセラーが秘密を守ってくれるという信頼感とか、心理的な安心感はもちろん必要だけど、話をしている周りに絶対に誰もいないとか、聞こえる範囲に絶対に誰もいないということが作り出す物理的な安心感というのは、実はものすごく影響力のあることなのだと思う

そう考えると、病院とか多くの相談機関で行われているカウンセリングというのはものすごく守りが弱い

ドアの一枚先では人が行き来していて、実際は入ってこないにしても、いつでも人が入ってくることが出来る場所にある

何を話し合っているのか内容は知らないにしても、その時間その部屋で誰と誰が話をしているということを他に知っている人がいるということは、そこで会って話をしているということ自体を他の誰一人知る人がいないという安心感には勝てない

そうやって物理的に守られた場所に来て、ようやく胸の内を話せる人というのは、実は結構いるんじゃないかと思う

わたしは公認心理師の目指す連携モデルに違和感があって独立を考え出したのもあるので、物理的に秘密を守れる環境を作るということをカウンセリングルームのコンセプトにしていくことは差異化していくひとつだよなーと最近考えていた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。