カウンセリングの終結時にもらうもの

カウンセリングが終結するとき、クライエントはいろんな反応をされる

厳密には終結を伝えた時と、終結する最後の時がある

出会い(新規場面)への反応には性格や関係のとり方が出るとはよく言われるけれど、終わりへの反応にもあると思う

そんなに長い期間見たわけではないのにとても丁寧にお礼を行っていく人もいれば、何年も見ていたのにあっさりと去っていく人もいる

そういえば愛着の研究でストレンジシチュエーションというのがあった

乳幼児と養育者が遊んでいる所で、見知らぬ人が入ってくるとき、養育者が出ていくとき、養育者が帰ってくるときに対する乳幼児の反応は4種類にパターン化出来るととかだったと思う

別れへの反応というのは重要トピックになっているみたいだけど、出会いほど話題にならないのは、あれこれ考えはしても別れてしまった後なのでその真意は検証しようがないからだと思う

わたしが大学院生の時は「最後にクライエントにお礼など言われなくていい」「クライエントは自分で自分を治すのであって、セラピストにしてもらったことにきづかないのがいい面接だ」みたいなことを言われてる先生がいた

それは納得のいく話なのだけれど、何の感謝の言葉もないとなんか気になってしまう

わたしは就職や転勤で割と終結を経験してる方で、カウンセリングの終結時に、お菓子とかハンカチとか贈り物をもらうことはこれまでに何度かあった

継続中に突然そのようなことがあるならそれはなかなか重要な意味があると思うのでまず受け取ることはないと思うけれど、終結時であれば、お礼と、そのように気を使う必要のないことを伝えて受け取ってきた

ところが先日、終結時にお金を持ってこられた方がいた

これはさすがに受け取らないのだけど、その後どういうことだったのか考えていた

お菓子をもらうというのは予想の範囲だけど、お金になると差し出された瞬間、「これは受け取れない」とすぐに思った

お金と菓子折などとはさすがに意味合いが違うと思う

有料でカウンセリングをしていたら料金と別にお金をもらうというのはないのだろうけれど、無料のカウンセリングだったからというのはあるかと思う

その方は高齢の方だったけど、お布施のような意味合いだったのかなとも思う

しかしよくよく考えるとカウンセリングにお金を支払う価値があったと少なからず思えたから持ってこられたのだと思う

その方は慢性的な身体疾患と難治性の精神疾患があって、カウンセリングはとてもうまくいったと言えるものではなかったのだけど、少なからず、お金を払う価値のある時間だったと感じられたのかなと思った

感想を聞いてみると、「訪問看護の人とは、笑ってわたしもたくさん話して、楽しく過ごせる時間だけど、カウンセリングは自分が穏やかになれる時間だった」と言われていた

独立するにあたって、カウンセリングにお金を払う価値を感じるかどうかは、治療効果とはまた違うところにもあるのだと、そのことを考えている

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