デモンストレーション編です
UPは実際どんな感じなのか見ていきたいと思います
Table of Contents
うつと不安への認知行動療法の統一プロトコル エッセンシャル入門研修 デモンストレーション
動機づけを高める
- 意思決定の判断の基準となる価値観を理解します
目標設定
- 目標を決める 「前の自分をとりもどす」
- 目標を具体化する 「外出の準備を自分でする 奥さんのやりたいことを支援する」
- 目標に階段をつける 「確認を5回にする、3回にする、など」
決めた目標は生活機能上のもので、それを細分化すると症状になってるのだけど、こんな感じでいいのかな?診断とカウンセリングの目的が確定した後にUPに回ってきてるところが、開業カウンセリングとは一番違うかな
感情の心理教育
- 感情の機能的な側面、適応的な側面を説明します
感情を恐れる、などの感情への態度を変えることがここの目的だと思うのだけど、感情のポジティブな機能を伝えるというのは、嫌いな人の良いところを言われるみたいでわたしとしてはしっくりこない。「感情」と「感情への反応」の違い、感情はなくせるものではないこと、などを強調するくらいがいいように思ったかな
感情への気づき訓練
- 感情と感情に対する反応を区別します
- 現在に留まることと対局となる反芻や心配の機能を説明します
感情駆動行動は基本的には積極的回避だと思うのだけど、消極的回避の場合はどう扱うのか?社交不安とか。「現在に留まる」というのは外の音に注意を向けるになってたけれど、それでいいのか?マインドフルネスは1セッションで身に付くものなのか?とか思った
認知再評価
下向き矢印法
「どうなりそうですか? 自分にとってどんな意味がありますか?」など問う
過度の予測
可能性を過剰に高く見積もること → 過度の予測への反論を行う
破局視
最悪なシナリオが起こりつつあると予想すること → 脱破局視を行う
わたし認知介入が好きなのもあって、このセッションは一番興味深いところだった。加藤先生がだいぶん慣れてらっしゃるようで、積極的に技術を駆使して進められていた。逆に言うと、ここだけカウンセラーの技術が必要とされるところになっていてそれが気になる。他のセッションと整合性をもつなら、技術を駆使せずにテキストに沿って進めた方が再現性があるんじゃないか?と思った。正式にはここは技術を使う所なのか?
感情回避
- パッと思いついたものが自動評価(思考)
- 考えることは認知回避(行動)
疾患と症状の典型例が書かれていて、テキストに自分のことが書いてあるというのは、治る期待を持つのにいいのだろうなと思った
身体感覚曝露
- 身体感覚は不快ではあっても有害ではないことを理解してもらいます
- 身体感覚をなくすのでなく、身体感覚に伴う苦痛を弱めるものであることを理解してもらいます
ホームワーク
エクササイズを3つ選び、苦痛が2以下になるまで繰り返し行います(AAABBCCCなど)
この身体感覚曝露が特徴的で、普通のカウンセリングをしてる人からすると違和感ある所だと思うのだけど、何回も見てると違和感なくなるな。感情曝露へ行く前に、モニタリングと認知的再評価と身体感覚曝露を、エクササイズとしてしておくのは感情への態度が変わっていいと思えた
感情曝露
- 感情曝露は出来るだけセッション内で行います
- 曝露後は振り返りを行います
- 目的は感情が起こらなくなることでなく、適応的な対処が出来るようになることです
- 曝露の機序をクライエントに説明してもらいます
- 苦痛と回避を8段階で点数化します
苦痛というのは不安のSUDとは違うもの、という扱いでいいのかな?UPって本を読んでると曝露中心で押せ押せの雰囲気なのかと思っていたら、テキスト学習ベースでのんびりしてるんだとわかった。後UPはカウンセラーが技術を駆使する場所が基本的になくて、それがいいのだと思う。話を聞いて、フォーミュレートするところは経験がいるけども、そこが出来れば誰でも出来るように作られてると思った。
というのが感想です。