第20回日本認知療法・認知行動療法学会 視聴まとめ1

認知療法学会にオンラインで参加をしてました
一人職場なので、新しい情報をアップデートしていかないといけませんからね

今年の参加費は何と5000円です
例年の1/2です
そして宿泊交通費もかからないし、仕事も休まないでいいので、めちゃ助かります

見に行ってもオンラインでも得られる情報は一緒ですからね

失敗したのは、録画配信でいつでも見れると思っていたら、「リアルタイム配信」と「アーカイブ配信」に分かれていて、普通に仕事をしていたので、リアルタイムの方はほぼ全部見れませんでした

録画するだけなんだから、何とかならないものなのかな?


ケーススタディを2つと、アーカイブ講演をパラパラと全部見たので、いつもながら重要情報や感想やらを書き残していきます
結構な情報量なので、何回かにわかれます

最優秀論文賞受賞記念講演

行動活性化による抑うつ気分および興味・喜びの喪失と行動的要因の改善の関係性

  • うつ病に効果のあるとされている行動活性化法も、40%のクライエントには十分な効果がありません
  • 行動活性化は、行動パターンを活性化させ、環境から得られる報酬を知覚させ、うつ症状の「興味喜びの消失」を改善させます
  • 目標に向かう行動が増えるだけでなく、報酬知覚の向上が改善には必要です


 個別事例ばかりでなく、数量的なデータ、特に全体的な割合などの情報を仕入れていくのが専門家には必須ですね。何か技法を使うのなら、その機序や変化のプロセスを知っておくこともめちゃ重要です

ケーススタディ

サルコイドーシスの慢性疲労に対する認知行動療法

  • 慢性疲労は適度な休息によって回復します
  • 一方で身体が活動していないと疲労を感じやすくなります
  • 慢性疲労の認知 「休息しないと悪化する」
  • 休息によって活動パターンが影響を受けます

慢性疲労のスケール

  • FAS(倦怠感評価尺度) 10項目 カットオフ22点


 カウンセリングでは13セッション毎回違うことをされていて、何かマニュアルに基づいてやっておられたのかな?クライエントさんの感想では、「行動活性化、認知再構成、自己主張」がよかったとのことでした

ストレス関連発症の強迫性障害クライアントに認知行動療法を用いた件

  • どうにかなる部分とどうにもならない部分はわけないといけない
  • ペーシング 「メトロノームの音に合わせて歩く」「ペースに合わせて歩く」

 
 うまいこと進まないのでご意見ください、という発表でした。カウンセリングがうまくいかない時に見直すべきはまずは面接設定で、その上で内容が検討できる、とわたし自身は思ってます。特に、

  1. カウンセリングの間隔
  2. 誰とカウンセリングをするのか
  3. カウンセリング外にも何かするのか

この辺り。月に1回なら、まずは間隔を詰めれないか考えるといい。面接の間隔はホームワークにどのくらい取り組むかにも関わってきます。来週〆きりのレポートと、1か月後に〆きりのレポートだと、取り組み方が全く違いますね。なので、TRACE高宮のカウンセリングは基本的には週1回か2週に1回で来てもらってます。結局改善が回数によるのなら、短期間で集中して進めた方がいいですからね。個人へのカウンセリングでは難しいなら、夫婦面接をするか、家族面接をするか、とかの設定も重要です。子どもの問題であれば家庭が生活環境の大部分なので、基本親子で面接した方がいいです。親子カウンセリングの場合、「認知行動論的にはこうしたらこうなるよ」、というのは伝えながらも、課題の最終的な決定は家庭に帰って話し合って決めてもらったりもします。そうすれば家族療法的な機序が起きることも期待出来ます。そして学校や職場と連携をとるか、これは開業カウンセリングの場合は優先されないのだけど、必要な時はやりますね。文書書いたりもします。これは情報交換だけではなくて、当人たちではパターン化されてしまっているところに違う流れを作れる、ということも期待出来ます。あとは、CBTは効果検証をしやすいので、

  1. 効果のある介入が十分になされているけども効果が見られない
  2. 効果のある介入はなされているけども、十分になされていない
  3. 効果のない介入がなされている

のどれだろうかとかは考えますね
薬に置き換えると、

  1. 効果のある薬を十分に飲んでいるけども効果が見られない
  2. 効果のある薬を飲んでいるけども十分な用法容量飲んでいない
  3. 効果のない薬が出されている

は全く違いますね。認知行動療法の場合多くの問題は2番で、つまり練習不足です。やるといい課題はあるのだけどクライエントさんがなかなかやれないでいる、とかも2番になりますね。面接内容に関しては症例なので触れられないのですが、割と雑多な課題が出されていて、「ペースを乱すこと」が目的のようになってたので、達成感が得られにくい、とかありそうに思いました。課題に連続性を持たせて、日々取り組んで達成感を得ていく、というのが実直なのではないかな。後はSUDが全く出てこなかったので、不安についてはほとんど問題にされてないのかな?とか考えていました


続きは次回に、また盛りだくさんで書きます

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