「極上の一滴」十四代 龍泉

わたしは自営業なのであまり関係がないのだけど、世間は3連休ということで知人に誘われて出かけてきた
出かけてきた報告をするということは、いつもながら日本酒のお話です

日曜日に約束をしたのだけど、日曜日って、あまりお店が空いてない
行ってみたかったお店も、よく行くお店もあいてない
どうしよう…と思っていろいろ調べていたのだけど、なんなら、結構高いけど、もうずいぶん行ってないあのお店にいくか、となった
なぜそのお店を思い出したかというとちゃんと理由があって、1か月前に知人から「白雲去来」を飲んだと写真が届き、2週間前にはまた別の知人から忘年会で行ってきましたと写真が届きと続いていたので、行きたくなった

そのお店は社会人になって初めて行ったいいお店で、わたしが日本酒の魅力にとりつかれた始まりの店

あれがもう3年前

ということで今回は結構楽しみにしていた

ただしかし、最初から行って飲み食いするとお会計が大変なので、その前に1件寄り、マグロの赤身を肴に1杯飲んでいく
始めて行ったけどここもいいお店だった

さあということで予約の時間にお店へ入る
入ると席の真横に幟が貼ってある

龍泉がある…
圧倒的な人気を誇る十四代の中でも、龍泉というものはその最高峰にあって、年に1回12月、全国でも限られた確約店にしか入荷しない

そうか、今1月か、それで入荷してるのか
前に来たときは一番いいものが「龍の落とし子」で、それをみんなで飲んだのだった

龍泉あるのかー龍泉あるのかー
次見るのはいつかなー
頭の中はそれでいっぱいで、知人から「なんで正座してるの?」と聞かれる

まあでも龍泉を飲みに来たわけではないので、とりあえず注文を考える
メニューを開くと…田酒の純米大吟醸… 飛露喜まで…
普通に生きてても絶対出会うことのないお酒だ

わたしは大吟醸セットで、知人は吟醸セット
わたしは田酒、飛露喜、十四代
知人は飛露喜、十四代、山本

吟醸と大吟醸を飲む比べるという最高にいい飲み方

料理の写真がないのだけど、唯一撮ったタラの白子焼

うまいなあ
年末にかけてタラの白子は食べてたのだけど、焼き白子は人生初

楽しんでいたら隣の男性が「龍泉ください」という
カウンターに並ぶお客さんたちがざわざわする
店員さんが持ってきてポンと開ける
ポンということは、今空けたてだ

隣のお客さんが2人で1杯飲まれてるのを観察するわたし
うまそうに飲むなあ

幟に書いてあるもの、龍泉、龍月、双紅、龍の落とし子と1杯ずつ頼んで飲み比べてみたいねーと話していると知人が、「龍泉を頼む」と言い始める
めったに来ることがないし、来ても置いてあるかわからないし、最近得したことがあったからとか、そして1杯ごちそうしてくれると言ってる
まあわたしは軽く止めても本気では止めない、飲みたいから

ということで、知人が龍泉、わたしは思い出の龍の落とし子を頼む

きた
シャンパンボトルのような入れ物

龍の落とし子から飲む
この感じ!十四代に特徴的な、喉元から下に落ちない、ふわっと消える感覚。不思議な感覚だ

そして龍泉
!!!
予想と違う、日本酒は普通、高級酒になるほど米に磨きがかかり、雑味が減り、味は軽くなっていく。龍泉は磨かれながらも、一転して濃い。喉元に留まる甘みのある感覚だ

知人もおいしいおいしいと言っていた

ということでついに最高峰の日本酒龍泉を体験した
花浴陽はいつか飲もうと思っていたので飲んだ後は燃え尽きたようになったけれど、龍泉はまさか飲めると思っていなかったので、飲み終わると幸せを感じていた

その後はお店を出て、思い出しては何度も「龍泉飲んだねー」と話していた

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