「精神疾患をもつ人を、病院でないところで支援するときにまず読む本」を読む

買った本を読んでいきます
1冊を読み続けるのが苦手というか、前の本がまだ読み終わってないのですが、今日はこれです

精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本 “横綱級”困難ケースにしないための技と型

アマゾンランキング1位で気になって買いました
タイトルが魅力的ですね

目次を見てもおもしろそうです

訪問看護で目にする横綱級に難しいケースへの対応が書かれています
難しいというのは症状ではなくコミュニケーションのことということです

中身は数時間で読み終えるくらいにわかりやすいです
気になった所を書き残していきます

1章 地域というのは、病院とここが違います

 精神疾患を持つ人の困りごとは症状ではなく、お金のやりくり、毎日の食事、人間関係です

 支援は自己責任を考えて行います。何かを選び実行したらその結果に自分が関与している感覚を持たせます

2章 横綱級困難ケースごとに見る技

 本人の希望や目標が出てきても過剰な期待をかけません

 達成できない時のリスクを考えてということだと思います

 飲酒のメリットデメリットを天秤にかける

 認知療法にも損益分析というのがあるけれど、それは2つの両立しない行動のメリットデメリットを書き出します。1つの行動のメリットデメリットを検討するというのも使える時があるかもしれないですね

 自宅にお酒を置いていなくても自分で買いに行くことはありますが、毎回自分でお酒を買いに行く方が自分の問題として自覚しやすくなります

 チャンスは周期的に現れる。「何が何でも説得する」という考えから、「次のチャンスが訪れた時にもう一度伝えよう」、と心理的な余裕を持ちます

 昔の良かった対処法に戻らず、今起きていることへの取り組みを考えます

 言われてみると確かにと思いますね。精神疾患は、発症前の状態まで改善出来ない事もあるでしょうから、昔の良かったときを目標にすると行き詰まるでしょうね

 活動を控えることと意欲低下は全く違います

 これも間違いやすいところですね

3章 精神科訪問看護必須の型

 本人の治療意欲が具体化できない時、以下を聞いてみます

誰が治療を勧めたのか?
その人はなぜすすめたのか?
その結果あなたが面接を受けようと思った理由は?

 電話でリストカットをしたと言われても行きません。行くまでの間に事態が進み、危険な状態になる可能性があります

 救急の対応をするのは訪問看護の役割ではないので、警察や救急車を呼ぶように言うそうです


 読む前はもっと大変なケースを予想していたのですが、読んでみるとありそうな話だった。一貫して言われているのは、

  • 具体的な問題と具体的な解決策を考える
  • 専門家としての自分の役割を考える
  • 患者さんが出来るところを替わりに職員が動かない

 3章の「事務員の電話対応」のところがおもしろいです

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