岩佐先生の慢性痛のウェブセミナー、2回目も参加してきたので、また重要点を書いておきます
今回は行動的介入についてです
- 慢性痛とは、通常治療によってはなかなか良くならない長引く痛みです
- 慢性痛の保持者は日本に推定2200万人、経済損失は推定1兆9530万円です
慢性痛CBT
#1 心理教育と治療目標の設定
#2 リラクセーション
#3-5 行動への介入
#6-7 認知再構成
#8 まとめ
- 慢性痛の影響は活動性の低下です
痛みと行動のパターン
- 過活動とぶり返し
- 不活動と恐怖-回避
- 使い痛み
- 過活動→ぶり返しが起こる→長期休息
- 慢性痛患者は、活動と休息の切り替えが痛みに依存しています
- 行動する「痛み以外の基準」を設けるようにします
- 活動と休息の切り替えの基準を、時間、目標、回数、距離に変えます
行動的介入
- ペーシング
- 行動活性化
- 過活動の抑制
- 痛み恐怖への曝露
- シェイピング など
プロセスログ
- 生活満足度
- 痛み強度
- 痛みとの付き合い方
- 各10点、1週間の平均を評定します
- いつもの痛みを基準として真ん中に、左は弱い、右は強いとつけます
活動ペーシング
- 行動と休息を時間で決めます
- 50分動いて10分休息など
- ベースラインの80%、週10%伸ばすことが推奨されています
- 休んでいる時間に何をするかも重要です
時間を基準にする、と言うのは客観的でいい。数値は共通理解になります。そして標的行動を決めるには治療目標の設定が重要になります。治療目標があるから標的行動が決まるのであって、この間につながりがないと、良くなっているように見えてカウンセリングは停滞しています。今回もおもしろかった。第3回が年内にあるみたいなので、参加したらまた書きます。