USPT開発までが書かれた本「症例X」を読んでみる

連休が2週続いている

わたしは外に出かけるのが好きだ

ただ、出かけるとお金を使ってしまうのが困りもの

前回の連休ではちょっと食費を使い過ぎたので、今回は家でおとなしくしていることにした

食費の節約方法って色々あるけど、自炊をするとか、一日いくらに押さえるとかってわたしには向いてない

自炊してもそんなに安くならないよね笑

カレーとか何日分もつくっても結局食べなかったり、スーパーに割引のお惣菜を買いに行っても思いのほか高くついたり…

自炊してもなんかおいしく作れないし

それで、食費に関しては自分なりの節約方法が確立した

「外に食べに行くときは気にせず好きなものを食べて、家ではラーメンとか食べる」

工夫とかするのって思いのほかストレスになるので、工夫を極力しなくていいようにするという工夫

なんなら1食抜いて外食するとかで平均をコントロールする方が向いている

前に気になっていた本がkindleで無料で読めるようになっていたので読んでみた


症例X-封印された記憶

中身は精神科医の小栗康平が解離性同一性障害の治療法USPTを開発するまでの記録

去年だったかな、USPTの研修に誘われたけど、トラウマとか解離性同一性障害の事例を見る機会がないので断っていた

USPTは解離性同一性障害の治療法として世界初らしい

USPT開発にあたって小栗さんは新しく内在性解離という概念を作っている

ちょっと違ってたらあれだけど、内在性解離ってのは、多重人格のように目に見えて人格が行動することはないけど、呼び出せば出てくる複数の人格がこころの中に潜在している状態のことみたい

人格は100とかあるのも珍しくないらしい

USPTでは膝をタッピングすることで容易に人格を呼び出して、呼び出した人格に感謝し、労を労うことで30分とかで人格を統合していけるらしい

「〇〇さん、出てきてください」って呼んだら人格が出てくるってのもおもしろい笑

小栗さんのクリニックでは患者数8000人の内、解離性障害が2500人、多重人格が300人いたらしい

そんなにいるんだ笑

わたし精神科に出入りして6年だけど、解離性障害は2人、多重人格は1人しか見たことない

USPTは霊媒師の浄霊をもとに開発されている

話は小栗さんが治療をしても2年うつ状態が治らなかった患者が、霊媒師に1回の浄霊をうけて治ったことから始まる

ちなみに霊を取り除くのが除霊、成仏させることを浄霊という

解離性同一性障害に見える中にも、多重人格の場合と憑依霊の場合があるらしい

そしてDSM-5の診断基準にも憑依について記述されてるというのがおもしろい

見分けるのは難しいらしいけど、多重人格は個人のトラウマやエピソードにゆかりのあるもの、憑依霊の場合は関係ないものでも付くとかだったかな

浄霊してもネガティブな人とかマイナス思考な人はまた憑依されやすく、浄霊だけでは治療になりにくいみたい

あと、瞑想とか座禅とかしてる時は憑依されやすいらしいので安易にやらない方がいいって

体が小刻みに揺れてる状態がよくないとか、まぶたがぴくついてるときは霊が来てるときらしい

わたしは今のところUSPTを使う機会はないけど、解離性障害みたいな謎な病態に対して治療の術を持っておくというのはいいと思う

おもしろい本だった

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