一つの場所で輝ける時間は短いのかもしれない

格闘技の山本KIDが亡くなって世間が騒いでいる

胃がんだったみたいで、41歳という若さと、公表からわずか3週間で亡くなったというあまりの速さに驚いているみたい

わたしも若い時から格闘技を見るのが好きだった

小学生の時にアンディフグやマイクベルナルドが出ていたK-1を見始めた

中学生の時に兄が録画していた蝶野正洋対大仁田厚の試合でプロレスを見始めた

その頃階級が細かく設定されてるスポーツはボクシングくらいで、その中でもテレビで放送されることがあるのはヘビー級だけだった

K-1もヘビー級から始まり、魔裟斗が人気になってから70キロのミドル級が話題になるようになった

KIDを最初に知ったのも有名な魔裟斗との試合だった

その時63キロとかだったはずで、70キロの魔裟斗との対格差は今の時代だとかなり無理があったと思う

しかも打撃だけのK-1で戦ったけど、KIDは本来総合格闘技の選手だ

その後ライト級やミドル級などの階級が作られ格闘技が盛り上がっていったのはKIDや魔裟斗の活躍があったからに違いない

スポーツ選手の全盛期はとても短い

K-1とかボクシングとかの打撃系だと20代で引退する人が多い

総合格闘技になるともう少し寿命が長いけど、30代を過ぎると素早さは失われていく

魔裟斗も全盛期だった30歳で引退してる

もちろんそこからも人生は続いていくので、新たな世界で輝く人もいる

サッカーの中田英寿は天才と言われながらも29歳で引退し、その後は日本酒を海外に輸出したりとサッカーとは全く違う世界で活躍している

三浦カズは50歳を超えても現役を続けている

監督やコーチとして同じ世界で新しい役割につく人もいる

スポーツ以外を見ても全盛期というのは短い

小室哲哉が人気になったのは実質1994年から1998年の4年程だし、ホリエモンは1996年に会社を作って2006年には逮捕されてる

しかもその間は同じことをやっていたわけでなく、球団を買おうとしたり、放送局を買おうとしたり、選挙に出たり、テレビに出たりといろいろなことをしている

ひとつのことで輝ける時間というのはものすごく短いのかもしれない

わたしはこれから独立してなんとか死ぬまで食べていかなくてはと思っているけど、もしかしたら全盛期は2,3年で終わるかもしれない

カウンセラーとしての人生を振り返っても、今既に失速しているのは明らかだと思う

修士が終わり、現場に出始めた1年目が、カウンセリングに一番熱中出来ていたように思う

一つの場所で熱意をもって取り組み続けるとか、同じ場所で輝き続けるということは非常に難しいことなのかもしれない

そう思うと環境を変え続けることが必要なのであって、わたしが今の仕事に熱意をもって取り組めなくなったのも自然なことなのかもしれないと思う

松雪泰子主演のmotherというドラマで、「人生に幸せな時間は1日あればいい」というシーンがあった

世界には本当にそういう国もあると思うし、そういう人生を送って死んでいった人もいると思う

出来れば同じ場所で同じことをやり続けてそれで生きていけたらいいとは思うけれど、それが出来ないのが自分の人生なので、なんとか変わりながらやっていくしかないと今は受け入れている

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