一般病院の組織構成とか昇進の話

職場で歩いていると、あまり話したことのない人にふいに話しかけられた

最初は何気ない話題だったけど、次第に悩み相談になる

簡単に言うと、自分の部署ではいいと言われたものがよその部署からだめと言われたというようなものだった

一般病院の組織は、一番上に理事長とか常務とか役員がいて、その下に医師、看護部、コメディカル部、事務部で構成されている(と思う)

それぞれの部署は部長を最上部に、課長、平社員と階層構造を成している

組織というところは何をするにも承認がいるもので、自分のところだけでなくよその組織からの承認を得ないといけないものも多々ある

「明日から外来で新しいサービスを始めます」とか誰かの思いつきで突然始まることはまずない

そしてこの辺の世渡りが上手な人が出世していく

話がスムーズに通るには、自分は自分の部署でうまくやれているか、自分の部署の部長とよその部長はうまくやれているかが重要になる

部長同志がうまくやれていれば話を通してもらえるし、反対に仲良すぎて意見できないこともある

対等に意見を言いあえるといいんだろうけど、なかなか難しいみたい

一般病院の医師は仕事柄多大な権力を握っているけど、あまり組織の決め事に関心のある人がいないみたいで話が通りやすい気がする

医師というよりも院長の承認が得られるかになる

一般病院は医師同志の関係がなかったりもするけれど、大学病院では教授の決定には准教授であれ以下の医師と同様に従うみたい

看護部というところはなかなか力が強い

病棟も外来も一番患者を身近にみているのは看護なので、心理が新しく何かを始める時なんかは看護からの承認が得られるかに掛かっている

大学病院なんかでは看護は医師よりも強かったりするみたいで、研修医がいじめられたり協力が得られなかったりとかよく聞く話

一方で看護部内での階層構造は壊れがち

病棟師長よりも権力を持っているおつぼねさんとかがいると平社員は師長よりもそっちに従ったりする

そうなるとやたら頻繁に師長の交代があったりする

事務は寡黙な人が多い印象だけど、経理とか明確な数字があるので客観的に意見を交わしていけると思う

じゃあコメディカルはというと正直弱い気がする

今の職場は部長が社交的で積極的に意見をされる人だけど、前の病院なんかはまあもう…他所から言われるままで…

自分の部署の職員が働きやすい環境を作るために他所の部署と意見を交わすのが仕事なのに、他所の意見の伝書バトみたいなことをされていた

部署内で部長として新しく始めたことが「朝の掃除だけでは足りないので掃除は朝夕の2回にします」とかそんなことしかなかった

清掃こそが自分の仕事と確信されていたみたいで、ある日課長が呼び出されて「心理の机はペン立てのペンの立て方がおかしい」とかまじめな顔で言われてた笑

しかしそんなのでも何年も部長で居続けたりする

サラリーマンとして昇進するかどうかは、仕事が出来るかとか優れた業績を残したとか高い専門性を持っているかとかはおよそ関係なく、組織の求める役割を果たしてくれているかとか、義理とかコネとか親族通しの関係とかによるみたい

そんな上司の下で自分はこの先何年も意味の感じられない仕事をしないといけないのかー、と呆れたのも独立を考えた理由としてある

そんな時間はもう過ぎ去ってしまったので、すべらない話の一つとしてこの先何年も使い続けようと思う

(2回目だけど今の上司は本当にいい上司だと思う)