カウンセリングで感じる楽しさとか緊張感の話

病院行事が終わった

うちのような地域医療をしている病院は、年に何度か地域との交流を目的に祭りや講演会を開いている

行事のもう一つの目的は入院してる患者さんのため

入院してると病院食なので、患者さんは出来立ての食べ物というものを食べる機会がない

どうしても作られてから運ばれるので、汁物やご飯は温かくてもおかずは冷めてしまう

外泊とか出来ない患者さんは、焼き鳥とかからあげとかの本当においしい瞬間を食べられるのはこの年に何度かの病院行事しかない

イベントとか露店とか大変だけど、わたしは日本人に珍しく人込みが好きなのもあって楽しんでいる

むしろ人が多くないと祭りとかおもしろくないとおもう

そしてわたしも露店を担当してた

普通の店だと2人とかでやってそうなところを4,5人でやるのだけど、それでもなかなか忙しい

お客さんが並ぶとテンションが上がるし、自分の店のものが売れると嬉しい

「いくつ売れました?」とか言って知らないスタッフとも仲良くなれる

こういう仕事の方が自分は向いてるのではと思ったりもする笑

昔わたしは大型ショッピングセンターで5年バイトしていたんだけど、振り返ってもその時は人生で一番くらいに楽しかった

イベントの運営をしていたんだけど、歌手とか芸能人の接待とかして楽しかった。同僚と仕事するのも楽しかったし、仕事以外でも遊びに行ったりして楽しかった

仕事に行く前の憂鬱さとか微塵も感じたことがなくて、この仕事をずっとやっていたいとも思ってた

その楽しさは俗世の楽しさというか、カウンセリングの楽しさはまた違う気がする

前者を騒がしい楽しさとしたら、カウンセリングで感じる楽しさは静かな楽しさという感じ

心理士の仕事は4領域とか言われるけど、いまも関心が持てているのはカウンセリングだけだし、カウンセリングの中でも関心が持てることはかなり偏っている

なんかうまいこと、世の中の仕事で感じられる騒がしい楽しさと、カウンセリングで感じられる静かな楽しさを感じながら仕事が出来る環境を、独立したら追い求めてみたい

もう一つ思ったことがあった

わたしは店のリーダー的な立場だったので昼もとらずに作業に没頭していた

イベントの団体さんに商品を渡す仕事が控えていたので、山場を越えるまでは気が抜けない感じ

こういう感覚を久しぶりに味わえた

心理士として駆け出しの頃は、結構神経使っていた気がする

途中で抜けるわけには行けないからとカウンセリングの前は食事をとることも控えたし、水を一口飲むのさえためらった時代があった

今では昼ご飯はちゃんととるし、患者に会う直前までコーヒーを飲むようになった

よく言えば慣れてきたというか緊張がとれたというのだけど、あの神経症的な緊張感には仕事しているという充実感があったように思うし、またあの感じを味わいながら仕事をしてみたいとも思う