医師の指示問題についての私の経験

ある職場でドクターからカウンセリングのオーダーが出た

要求が通らないと癇癪を起こす患者で、診察場面でも同様の行動が見られていた

ドクターからは、話を聞いてあげて欲しい、というような要望があった気がする

それでカウンセリングを始めた

その時の職場はドクターから出たオーダーを心理士が受理するとカルテに書き込めるようになる仕組みだった

それでカウンセリングを始めたのだが、少し気になる点があった

私の問題解決的なカウンセリングに対してドクターからいくらか批判的なコメントがなされていたこと

それは、話を聞いてあげて欲しいという要望に沿っていない、というような記述だったが、私の体験としては、問題が解決してしまっては、カウンセリングが終わってしまっては困ると言われているような印象を受けた。

それから何日かして突然カルテが書けなくなった

ドクターが患者の担当を代わることになったので指示を切ったと言われた

理由としてはわからなくもないけど(あえて指示を切るドクターもいなかったけど)、それは患者のためのカウンセリングでなく、患者の対応に困ったドクターのためのカウンセリングだったのだと思い、そのことにもっと早く気づけていればとも思った

心理士のカウンセリングは保険診療とは関係がないので、そのままカウンセリングを続ける分は問題ないけど、カウンセリングを行ったという記録は残せなくなった

医師の指示に関して問題になるとしたらこのようなことかと思う

医療の現場では医師の権限がとてつもなく大きい

心理士の仕事自体は経営的な利益を作り出せない現状がある

日本の医療において、医師の指示を受けることなく仕事を行っていくことができるのだろうか