「不安とうつの統一プロトコル 臨床応用編」を読んで感想を書いていく

6月でキャッシュレス5%還元が終わりなので、今のうちに買いたかった専門書を買おうと思ってます

メルカリでマークしていたらだいたいの本は出品されるのですが、新しいものやあまり人気のないものは出品されないので、新品を買うしかないですね

アマゾンで新品を買うとキャッシュレス還元がないので、なんとなく損した気分になります

最近何冊か買ったの本があるので、書き残しながら読むことにします

まずは「不安とうつの統一プロトコル(UP) 事例編」ということで購入しました
これがまた結構高価で!6050円しました

目次もおもしろそうです

UPというのは感情障害に対する診断を超えた治療です

感情障害とは主に、不安症、強迫症、PTSD、うつ病、双極性障害あたりになります

開発の背景として、心理療法の世界では、診断に対応した個別の治療マニュアルが過剰に開発されてきているのですが、それらを感情障害として類似した特徴から捉えることで、全ての精神疾患に適用できる共通原則を作ろうという試みです

向精神薬も心理療法もそうですが、基本的には併存疾患のない治りやすい群を対象に効果研究がなされてきています

しかし実際は、不安症患者の55%が1つ以上の不安症かうつ病を併存し、パニック症患者の60%が不安症もしくは気分障害の基準を満たしているなど、精神疾患を持つ人は併存疾患を持っている人が多いのです

そして、ある1つの障害を対象とした心理療法は、併存する不安症や気分障害にも改善をもたらします


以下はUPで抑えるべき専門用語です

最も重要なことは、UPでは外向性と神経症傾向を診断の上位概念として置いていることです。UPとは疾患でなく神経症傾向の治療なのです

外向性

 物事に対するポジティブな見解を持っていること。活発で社交的な指向性

神経症傾向

 ストレスへの反応として、コントロール不能感と結びついたネガティブな感情を頻繁に激しく感じる傾向

 神経症傾向は全般性不安症(GAD)、社会恐怖(SOC)、パニック障害(PDA)、強迫性障害(OCD)、大うつ病(MDD)に寄与し、ポジティブ情動の低さは、MDDおよびSOCに寄与することが示されています

 興味深いことは、診断として異なる者でも同一の上位概念で見ると共通し、逆に診断として近いものでも上位概念では異なることが把握できることです。

 例えば広場恐怖は外向性の低さと関係がありますが、その点ではPDAとは異なります。またSOCとMDDはポジティブ感情の低さが共通します。


他の概念についても書きます

体験の回避

 思考、記憶、感情といった不快な内的体験からの逃避・回避を求める衝動。不安症やうつ病を患う人は体験の回避傾向が高い。体験の回避はGADを予測する。体験の回避は神経症傾向とPTSDを媒介する。体験の回避はネガティブ感情体験のうつ症状への影響を媒介する。感情抑制や思考の反芻は回避的対処方略になる

感情抑制

 ネガティブな、望まない、感情を掻き立てる体験を排除しようとすること。感情抑制をとると結果的にネガティブ情動は増大する。感情障害を患う人は強い感情抑制傾向を示す

反芻

 ネガティブな気分や考えられる原因、意味、結果に繰り返し注意を向けること

不安感受性

 不安や恐怖の症状がネガティブな結果につながると考える傾向。感情体験が起こりつつあるときに見られる反応。不安の体験しやすさ以上に不安症やうつ病の発症を予測する

マインドフルネス

 どれほど不快であっても今現在の感情を含む自分の経験に気づき、それを受け入れること

感情障害の基底となる特徴

  1. 激しいネガティブ感情を頻繁に体験しやすい
  2. 感情体験に対して嫌悪反応を示しやすい
  3. 回避や抑制、逃避によって感情を変化しコントロールしようと試みる傾向にあること

感情へのネガティブな反応

 生じた感情に対して「最悪だ」「こんなふうに感じるべきじゃないのに」など拒絶的な反応をしていると、感情が強まったり弱まったりするのが恐ろしく苦しくなる。そしてそういう感じ方をしてる自分自身にもつらく当たるようになる

 患者は不快な状況に注目するかもしれないが、重要なのはその状況で生じる感情体験を同定し、それをどの程度嫌悪的に捉えているかを査定すること。
 パーティーが嫌なのではなく、パーティーで経験する不安が嫌なのである。

 ネガティブ感情に対する嫌悪反応を査定することに加えて、ポジティブ感情に対する嫌悪を同定することも役に立つ。
 リラックスしてやわらいだ気持ちになると、不用意に警戒を解いてしまってるのではないかと心配が強まる人がいる


不安症とうつ病のパートから読んでまた書きます

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