薬物治療ガイドラインを読む、をシリーズでやってきましたが最後になります
薬物治療に関しては、本人やご家族、また心理士や専門家であっても関心を持たない人が多いです
これまでの薬物治療の書籍は、その道の専門家と言われる人の意見を基にしたものばかりでしたが、誰が言った、などはフラットに、研究結果を基にしたガイドラインが日本で作られてきているので、うつ病、双極性障害、統合失調症、不安症について、勉強のついでにまとめることにしました
といっても、ガイドラインの中身は外国で行われた研究結果を参考にしたものばかりで、日本人を対象にした試験というのは少ないのですけれど
統合失調症に関しては、その昔は、カウンセリングは妄想を活発にするので禁止、と言われていましたが(これもどこかの専門家と言われる人の意見)、実際は安全に行えばそんなことはなく、大規模な効果研究もおこなわれるようになり、幻覚妄想それ自体には効果は見られないけれど、「幻覚妄想に対する苦痛」は和らぐことなど示されてきています
わたしも医療機関にいた時はMCT(メタ認知トレーニング)などやってました
グループをつくるのが難しく、いろんな人が参加して、最終レクリエーションの時間みたいになってましたけれど
ということで、大事なことだけ書いていますので、統合失調症の薬物治療に関心のある方は参考にされてください