「よくわかる認知行動カウンセリングの実際」を読んでまとめていく

キャッシュレス還元のあるうちに気になる専門書を買っとこうと思ったら、買い過ぎてしまった

選んでる時が一番楽しいというアレです

専門書ってすらすら読めるものではないし、ただ読み終わればいいというものでもないので、コツコツ読みながらブログに書いていこうと思います


一番おもしろそうなのから読もうということで、最初はこの本

よくわかる認知行動カウンセリングの実際: 面接の進め方とさまざまな感情への応用

「よくわかる認知行動カウンセリングの実際」

そんなに著名な本ではないのだけど、目次を見て選びました
タイトルが一般向けというか入門書みたいなのだけど、中身はプロ向けです

特に気になるのは後半の様々な感情への応用
ということでそこから読み始めたのだけど、ん?ABCモデルが?CBTとちょっと違うかな?と思い頭から読むことにした
大事な所をまとめていきます

まえがき

 認知行動カウンセリング(CBC)は認知行動療法(CBT)とはネガティブ感情の扱い方が違います

 CBTは医学モデルに基づいてネガティブ感情の緩和消失を目指します

 CBCは心理学モデルに基づいてネガティブ感情を不健全と健全に分類して、健全なネガティブ感情を体験することを目的に支援します。

 CBCは精神医学では対象とされない感情(傷つきや嫉妬)や、感情から派生した問題行動(回避や過剰防衛)に適用することが出来ます。精神医学的に病的な状態だけでなく、人間の悩みや苦しみに幅広く適用される心理学的アプローチです

 それまでの認知行動モデルになかった感情に適用できるという主張はわかったが、その他の違いがよくわからない。だいぶん昔の本なのか?と思ったら2016年と新しい。ということは、新しい知見がある期待大。


1章 認知行動カウンセリングとは?

ベックの認知モデル

 ベックは認知を3つの構造に分類します

  1. 「自動思考」 表面的な水準 意志と無関係に意識に侵入する 例「今度の試験には絶対に合格できない
  2. 「非機能的な思い込み」 中間的な水準 「もし~なら~だ」 条件付き文章で現れる 例「もし失敗したらわたしはダメ人間だ」
  3. 「中核信念」 深い水準 自己、世界、未来についての信念 その人にとって無条件に真実 例「私は何をやってもいつもダメ人間だ」

 非機能的な思い込みと中核信念を合わせて「認知的スキーマ」と呼びます

エリスのモデル

 エリスは認知を2つに分類します

  1. 論理性を持ち正誤が判断できる「推論」 「もし~したら~」
  2. 「良い悪い」の善悪の判断を下す「評価」

 極端な評価こそが感情障害を引き起こします。エリスは評価と感情の関連を理論化しました

 エリスは自動思考や思い込みが、推論と評価のどちらなのかを明らかにすることが重要としました

認知行動カウンセリングのABCモデル

出来事→信念→結果
A→B→C
過去/現在/未来→推論/評価→感情/行動傾向/行動

 ABCの順番で起きるわけではなく、ABCで1つの感情体験を構成しています

 感情Cは新しい出来事Aになり、感情に対する推論と評価がさらに続きます。これを「メタ感情体験」と呼び、感情にまつわる感情によって人は消耗し、慢性化します

健全な感情VS不健全な感情

 CBCの目的は、不健全なネガティブ感情を克服し、不幸な状況に健全なネガティブ感情で反応するよう支援することです

 CBCでは信念を推論と評価にわけます。推論は認知的な枠組みを作り出し、評価は感情に熱を与えます

推論

 「現実から得られるデータ以上に意味づけされたもの」

 推論は感情の必要条件ですが、十分条件ではありません。感情の問題は、推論に評価が加わった時に生じます

評価

 「出来事に対する良いか悪いかという価値判断。真実か否かを前提とした推論とは対照的なもの」

4種類の非機能的評価

  1. こだわり:絶対~でなければならない
  2. 破局的思考:最悪、などとひどくネガティブに評価する
  3. 低い不快耐性:耐えられない、全く対処できないと評価する
  4. 自己/他者/人生の価値下げ:1つの側面から全体を評価する

 
 従来のCBTの対象には不健全な感情しかなかった、と主張されてる点がよくわからなかった。わたし自身は以前からこの分類を取り入れている。不健全な感情は認知再構成し、健全な感情はノーマライズする(受け入れる)という流れ。
 それよりも、Aを「不幸な状況」としている所が気になる。ベックの認知療法では、状況Aはニュートラルでそれをどう捉えるかBを問題としてきたはずだし、書き出すときもAをニュートラルに取り出すことを重要視してきたはずだ。状況自体がネガティブなものにも適用できるのであれば、これまでに適用でなかった問題への適用が期待できる

次へ続く

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