よくわかる認知行動カウンセリングの実際「5章 認知アセスメント」「6章 目標設定」まとめ

「よくわかる認知行動カウンセリングの実際」を読み進めます

よくわかる認知行動カウンセリングの実際: 面接の進め方とさまざまな感情への応用

5章 認知アセスメント

信念Bの書き方

P84 事例

カウンセラー:「それらは…である、それらは…する」という事実としての表現ではなく、「僕はそれらが…であると考えている」「僕はそれらが…であると確信している」と推論として書いてもらえますか
(クライエントは「僕が震えていて、顔が赤くなり、脈が速くなっているのがみんなに見えていると確信しています」と書きました)

 わたしこれまで思考は事実としての表現で書き出してきたし、それがいいと思っている。事実としての表現もリアルでいいけど、書き直したものは感情を喚起させない形になっているように思う。近づいて感情を高めるか、離れて感情を和らげるか、これは書き出し方で使い分けできる

6章 目標設定

 信念Bは不快な感情Cを引き起こすだけでなく、行動Cに影響を与えることで状況をネガティブなものにしてしまいます

 破局的な状況Aではなくても、破局的だと信じてB、その状況を避けているCと、実際に不幸な状況を作り出してしまいます

 回避や安全希求行動Cによって中立的な状況Aが不幸な状況になってしまいます

具体的な感情的/行動的目標Cを探す

 ネガティブ感情の中でも「不健全な感情」と「健全な感情」をはっきり区別します

 「回避を伴う不安」と「健全な気がかり」は質が異なります。「健全な気がかり」の場合は不幸な出来事に出来る限り接近し対処しようとしますが、「不健全な不安」は困難を回避したり逃避したりします。本当に困難な状況にあるとカウンセラーが判断した時には、不安や抑うつなどの苦痛を伴う不健全なネガティブ感情ではなく、健全なネガティブ感情を目標とするよう勧めます

 読み始めに抱いた、状況自体をネガティブに取り出していいのか?という疑問がここで明らかになった。状況自体がネガティブなものである場合、健全なネガティブ感情を感じられるようにガイドしていくことになる。

 クライエントが感情的/行動的結果Cでなく、不幸な出来事Aを変えることを目標として選ぶなら、現在の感情的/行動的問題が、不幸な状況に対処する能力を妨害し、状況をさらに悪化させていることを説明するか振り返ってもらいます

 この辺りもCBCの特徴的な部分だと思う。一般的にカウンセリングや心理の仕事では、クライエントが実際に困難な状況にある場合、心理的な支援よりも環境調整を優先して検討する。心理的な変化を優先するというのは図と地の逆転くらい新しい。

機能的代替信念やイメージのガイド

 カウンセラーは3つの介入方法を使って、「偏った推論B1」「極端な評価B2」「ありありとイメージされる不幸な出来事A」を変えるように支援します

 それぞれの目標は「確からしい偏りの少ない推論」「機能的で合理的な評価」「現実的で肯定的なイメージ」です

続きは次回、介入編です

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