「スーパービジョンで磨く認知行動療法 うつ病篇」を読んでいく「第2期 セルフモニタリング」

スーパービジョンで磨く認知行動療法

今日も読んでいきます
個人的に重要と思った所を描き残していくスタイルです

第2期 セルフモニタリング

治療初期では扱わず、様子を見る方が賢明な問題

  1. 複雑な問題
  2. 長期的な問題
  3. 中核信念に絡む問題

 離婚やその回だけでは解決できそうにないことはひとまず先送りにすることがあります

 「うつ病の治療としてマニュアルに沿ったCBTをやります」という文脈においてはそう出来るのだけど、カウンセリングルームだと簡単ではないですね。むしろ難しい問題程優先して話したい人が多いと思う。CBCでもそうだったけれど、現実的な問題より前に心理的な問題を優先するという方向にいかに合意してもらえるかになる

 本当にやったこと、実際にしたことは褒めるけれど、やろうと思った事ややる気になったことは褒めません。やる気になった段階で褒められたら、やれなかった時に報告しずらいからです

 意欲低下の訴えへの対応としては、「カウンセリングの日の帰りに出来ることから始める」というのが提案されていた。でもそれってかなり重症の意欲低下だと思うのだけど、そのくらい難しくてもマニュアルCBTで良くなるんだと興味深い。全く動いていない状態から動かすのでなくて、何かのついで、という行動連鎖を作るのはいい。意欲低下への取り組みは本当に難しい。促しが先行し過ぎると拒否を引き出すし、膠着するとカウンセリングへの意欲もなくなる。
 ちなみにわたしの思う行動活性化の課題でいいと思うのは、「コンビニに朝ご飯を買いに行く」と「ご飯を食べる」だと思う。食べること自体が生まれもった強化子であるし、運動とか食べるとか、身体に変化を起こすことは思いのほか効果がある。
 心の仕組みシート(思考、感情、身体感覚、行動)というものを継続的にホームワークに出されてるけど、これは厚労省のマニュアルにはなかったと思う。わたしは思考を押さえがちというか3コラムを使いがちなので、モニタリングスキルの練習としてこのシートを継続してみるのもいいかもしれないとか思っていた

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